防水工事(FRP工法)
F.R.PはFiber Reinforced Plasticsの略語で、繊維補強プラスチックのことで、FRPには種々の繊維と樹脂の複合品があります。
FRP防水工法では、ガラス繊維を約50mmにカットしたものをマット状にしたガラスマット(チョップドストランドマット)と軟質の不飽和ポリエステル樹脂を複合させたFRP防水補強層を用いています。
防火地域及び22条地域の屋上やベランダでは防水材にも防火性能が要求されますが、本仕様は大臣認定を取得しており防火地域及び22条地域の屋上やベランダでも使用可能な防水工法です。
FRP工法の特徴
- 耐久性に優れた歩行・非歩行用の露出防水である。
- 連続した防水層が形成される。
- ガラスマット補強により塗膜が均一で、強靭な軽量防水層が出来る。
- 軟質ポリエステルのため従来のポリエステルより下地の動きによく対応し、密着性が優れている。
- 耐水性・耐凍結性がある。
- 耐シガレット性がある。
- 垂直面や複雑な形状部分の施工が可能である。
- 部分補修が簡単に出来る。
- 従来の塗膜防水工法に比べ、施工時間が短縮できる。
FRP防水工法防火仕様の基本構成は下記の通りである。
- 防火仕様トップコート
防火性能を有し、防水層の保護と美装性が有る。 - 中塗(着色可)
防水機能を向上させる軟質ポリエステル樹脂層 - 防水補強層
建物の動きやクラックにも対応できる強靭な防水層 - プライマー
下地に浸透、補強し防水補強層との密着性を向上する。 - 構造用合板
厚さ9mm以上2重張り